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おじさまと咲姫
第17章 口実
自分をからかう事などどうでもいいから、正直な味の感想を聞かせて欲しい-泣きたくなるくらい知りたいのに。
こんなにどきどきして待っているのに-拗ねていれば、やがて欲しかった一言を告げられる。
「流石だな」
「え?」
「流石咲姫。相変わらず凄く美味しいよ」
心をくすぐる甘美な言葉を放ち。
悠聖はテーブルの上の皿からケーキをもうひと掬いし、口に運んだ。
「小さい頃から、お菓子作り得意だったもんな。昔はよく『咲姫ちゃんが作ったケーキ』をお裾分けでもらって食べてたっけ」
「…うん」
「久し振りに食べたけど、増々腕上がったな。デパ地下で買った来たやつだって言われれば、絶対騙される。それくらい見た目も綺麗だし、マジで美味い」
眩しい笑顔で語られ、咲姫は嬉しさと恥ずかしさ半々で俯くしかない。
大袈裟なくらい持ち上げられて-嬉しかった。
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