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おじさまと咲姫
第17章 口実
それを見破られてしまうから。
嗤われてしまうから-。
覚悟して悠眞を見れば、程なく目を逸らされた。
彼の目線の先は-テーブルに置かれた四角いケーキだった。
「どこのデパ地下のやつ?」
「えっ」
悠眞の呟きに、咲姫と悠聖は顔を見合わせた。
真に受けて嬉しかったのも一瞬の事。
冗談やめて-すぐに彼得意の厭味なのだと気付き、咲姫は哀しくなる。
「…デパ地じゃないし」
「なの?ならどこの店?」
「…だから。買ったやつじゃないって」
咲姫が絞り出すように言えば、横から悠聖が助け舟を出す。
「それ、咲姫の手作りだよ。悠眞」
悠聖に指摘され、悠眞は驚いたように目を見開いた。
その顔は-演技ではなかった。
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