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おじさまと咲姫
第17章 口実
「…マジ?」
確認され、咲姫は羞恥に染まった顔で小さく頷く。
へえ-感嘆の声は、間違いなく本当だった。
それを感じ、咲姫は胸が熱くなる。
「売り物だと思った。すげぇ上手に出来てるじゃん。意外なお前の特技発見だな」
-流石食べ物に執着するだけあるよ。
最後の一言は余計だったが、そもそも褒められる事など滅多にないので-嬉しいだけだった。
「咲姫のおばさん、昔からお菓子やパン作って家にも持って来てくれてたじゃん?それを咲姫も小さな頃から手伝ってて。…お前はずっと向こうに行ってたから知らないだろうけど、それからは咲姫もひとりで作るようになって、時々お裾分けもらってたんだよ。お前が間違えたのも分かるよ。咲姫の腕前はプロ級だから」
悠聖の称賛も加われば、咲姫は俯いたままでいるしかない。
「見た目だけじゃなくって、味もマジで美味いから。お前も食べてみろよ」
悠聖が兄を促すのを耳にし、ようやく咲姫は顔を上げた。
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