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おじさまと咲姫
第18章 豹変
我に返り、横を見れば、声音と同じく微かに強張った昴の顔があった。
「この間まで、会いたい気持ちはあっても、なかなか会いには行けないみたいだったから」
昴の口角が僅かに上がった。
「…まあ、どうにか」
会いに行く立派な口実があったから-言えばいいのかなとも思ったけれど、そこは曖昧に濁す。
「ユウマ…さんって?」
「あ…悠眞は、ユウの双子のお兄さんで。十年以上も会ってなかったんだけど、つい最近実家に帰って来て」
-だから、この間の日曜日も家にいたの。
なんだか悪い事をしてしまったようで、咲姫の語尾はどんどん萎んでゆく。
「そうなんだ」
「…はい」
「双子って顔も凄く似てるの?」
「一卵性だから、とってもよく似てます。初めて会った人は、見分けがつかないと思う。それくらい似てる」
咲姫にようやく笑顔が戻る。
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