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おじさまと咲姫
第19章 遭遇
『無駄だ』-あんなにもはっきりと、強く言われたら。
手を繋がれたまま、逃れられなかった。
その迫力に圧倒され、とても嫌とは首を振れなかった。
『帰さない』-告げられ、彼に対して初めてあんなにも危機感を覚えた。
どうなってしまうのか。
何をされるのか。
不安がそのまま顔に出てしまっていたようで、気付いた彼に笑われた。
『付き合ってよ、円城寺』
言われ、瞳孔を開いた。
どうしよう-動揺している表情に、昴は再び笑った。
握った手はそのままに彼は立ち上がり、咲姫も腰を上げるしかなかった。
先輩-焦って、その手に拒絶するように力を入れれば、昴は告げた。
『これから、ボーリング付き合ってよ、円城寺』
『ボーリング…?』
『付き合う』-別の意味に解釈していたらしい自分が恥ずかしくなるやら、拍子抜けするやら、とにかく咲姫は酷く混乱した。
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