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おじさまと咲姫
第19章 遭遇
細腰に回された悠眞の左腕が、咲姫を背後から支えていた。
ともすれば後ろから抱き締められているかのようなその体勢に、咲姫の胸はどくどくと激しい音を立てる。
「ゆ…うま」
名を呼ぶその声は-掠れていた。
思いも寄らないまさかの事態に、咲姫は滑稽なくらい狼狽えていた。
目の前に転びそうな誰かがいたら、支えようと無意識のうちに手が伸びる。
それ以上でも、それ以下でもない。
そんなの分かっているのに。
なのに、羞恥と緊張で指一本動かせず、一言さえ出やしない。
こんな自分、すぐに気付かれてしまう。
またきっと、嗤われてしまう。
自意識過剰だって、知ってる-。
「足は?」
泣きたくなった咲姫の耳に、少し焦ったような声が届いた。
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