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おじさまと咲姫
第20章 動揺
そう言えば一カ月前、この公園で彼と十三年ぶりの再会を果たしたんだっけな-咲姫の脳裏に甦る。
あの日と同じ、今日も園内には誰もいない。
あの日と違う事と言えば-天候。
この間は日が傾き始めていたもののお天気で。
対する今日は、今しも泣き出しそうな空かと思っていたら、やはり雨が降り始めてきた。
鞄や傘を手に、正にもう帰ろうかとしているような咲姫の様子に、悠眞は声をかける。
「少し、上がってけよ」
顎で、背後の白い家を示した。
そんな風に誘ってもらえるとは思ってなかった咲姫は、素直に驚いてしまう。
けれど『うん』とは即答出来ずにいる彼女に、悠眞は畳みかけるように言った。
「うちに来たんだろ?誰もいなくて、手持ち無沙汰でブランコ漕いで待ってたか」
-悪かったな。
悠眞の言葉に、咲姫は頭(かぶり)を振った。
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