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おじさまと咲姫
第20章 動揺
「こう見えてもそんなに飢えてない」
笑い。
悠眞はリビングへと続く扉を開けた。
そのままの体勢のまま、こちらを見ている。
自分が行くまでそういているだろう事が容易に想像出来、咲姫は遂に迷いを捨てて靴を脱いだ。
ようやく家に上がる気になった彼女の姿に満足し、悠眞はリビングへと消えた。
咲姫も後を追えば、悠眞は既に上着をソファの上に脱ぎ捨て、ワイシャツ姿だった。
ネクタイも外し、一番上のボタンを緩める様子をなんとなく眺めていれば、その視線に気付いた彼に揶揄される。
「どんなにじっと見てても、これ以上は脱がないけど?」
「知ってますっ。それにじっとも見てないっ」
咲姫の頬に紅が差す。
「そうか?なんかすげぇ物欲しそうな目線を感じたけど」
「物欲しそうなんて…!悠眞と一緒にしないでっ」
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