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おじさまと咲姫
第20章 動揺
「…着替えは?」
「いい」
こめかみを押さえつつ、悠眞は息を吐いた。
咲姫の意味不明の狼狽えぶりに、気が削がれた風だった。
真向いに座られても-今の咲姫は彼を見据える事など出来ない。
俯く咲姫に、悠眞は問いかける。
「…で?お前もどうせ来るなら連絡してから来いよ。とんだ無駄足だろ」
「無駄…?」
言われてる意味が全然分からなかった。
咲姫は顔を上げた。
「おじさまは仕事は休みのはずだけど、いないみたいだぞ。折角来たのに、会いたい相手がいなきゃなんの意味もない」
「…」
「いるのは俺だけだ。残念だったな」
例の意地の悪い微笑みで、悠眞は告げた。
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