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おじさまと咲姫
第20章 動揺
「この間お昼ご飯を食べに連れて行ってくれた時も、その日のうちにお礼を言えなかった。すぐにその場で言えば良かったのに」
-ごめんね。
自嘲し、咲姫は悠眞に告げた。
「ありがとう。…そう言いたくて、今日は来た」
「そんな事でわざわざ?」
咲姫に被せるように、悠眞は疑問をぶつける。
「…だって。私、悠眞の電話番号もメルアドも知らないし」
「助けたも何も、全然大したことじゃないだろ。助けてあげたなんて、これっぽっちも思ってなかったし。たまたま居合わせて、たまたま支えただけの話だ。ありがとうを言ったとか言わないとかも、俺は全然気にもしてなかった。だってなんでもない事だろ」
「…」
「礼が欲しいなんてこれっぽっちも思ってないけど。もしもお前がどうしてもって言うのなら、悠聖にでも言ってくれればそれで済んだんだ。なのに、なんでわざわざ-」
-この雨の中を。
最後まで言えなかった。
-ごめんね。
自嘲し、咲姫は悠眞に告げた。
「ありがとう。…そう言いたくて、今日は来た」
「そんな事でわざわざ?」
咲姫に被せるように、悠眞は疑問をぶつける。
「…だって。私、悠眞の電話番号もメルアドも知らないし」
「助けたも何も、全然大したことじゃないだろ。助けてあげたなんて、これっぽっちも思ってなかったし。たまたま居合わせて、たまたま支えただけの話だ。ありがとうを言ったとか言わないとかも、俺は全然気にもしてなかった。だってなんでもない事だろ」
「…」
「礼が欲しいなんてこれっぽっちも思ってないけど。もしもお前がどうしてもって言うのなら、悠聖にでも言ってくれればそれで済んだんだ。なのに、なんでわざわざ-」
-この雨の中を。
最後まで言えなかった。

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