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おじさまと咲姫
第20章 動揺
痛いように握られてなど決していなかったが。
当てつけのように、ようやく離された右手首を左手で擦りながら、咲姫は明後日の方向を向く。
増々深みに嵌っていってるふたりの状況に、悠眞は遂に意を固めた。
「俺か?」
「えっ?」
「俺、何かしたか?」
「なにかって…!」
衝撃の一言に、彼女は怒りよりも先に驚愕してしまう。
「したじゃん!」
-泣かす寸前まで。
咲姫に叫ばれ。
しかし、肯定されるだろう事はなんとなく察しがついていたが、その理由は正直本当に分からなかった。
悠眞は少し前の自分の発言を思い返してみる。
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