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おじさまと咲姫
第20章 動揺
「そういうわけじゃなくて。実は私も食べたくって-」
袋から白い箱を取り出せば、悠眞が薄笑いを浮かべ尋ねてくる。
「今日はどこのデパ地下のやつ?」
「あ。これは-」
咲姫が説明しようとすれば、悠眞がそれを遮った。
「なんて。冗談だよ。お前も乗せられてくんなよ」
-今日は何を作って来てくれたんだ?
悠眞の言葉が意味するところを咲姫は解し、こそばゆいような、申し訳ないような気持ちになる。
「…今日のはほんとにデパ地下のやつだよ。午前中に並んで買って来たんだ」
胸に灯った温かな思いに満たされながら、咲姫は呟く。
「え、なの?」
悠眞は拍子抜けする。
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