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おじさまと咲姫
第20章 動揺
そんなに褒めないで。
調子に乗ってしまう。
また、喜んでもらいたい。
また、作って来たい。
もっともっと、美味しく作ってくるから。
また、褒めて-。
「今日は駅前までケーキを買いに行って、たまたま思い立ったの。そう言えばお礼もまだだったし、これを持って悠眞んちに行ってみようかなって。…今度もしもここに来る時は、ちゃんと前以て連絡する。きっと美味しいのを作ってくるから-」
-また美味しいって、食べてくれる?
悠眞から目を離さずに、咲姫は訊いた。
驚いたように僅かに瞳孔が開き-そしてその瞳は、優しく細められた。
ああ-たったの一言が、嬉しくて仕方がない。
一呼吸置いて、あと少しの勇気を持続させる。
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