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おじさまと咲姫
第26章 永遠
自分の想いなどやはりこれっぽっちも伝わっていない-分かってはいるけど、哀しくなってしまう。
固く口を閉ざしてしまった咲姫に微かに苦笑し、悠聖は話題を変える。
「映画始まる前に、おばさんには帰り遅くなるって連絡はしたけど…今日一日咲姫を連れ回して怒られそうだな」
車は信号で静かに停止し、彼の視線を感じた。
実際彼と自分とでは、十歳も年が離れている。
子供に違いないし。
子供扱いされる事だって初めてじゃない。
なのに。
上手く受け流す事が出来ない-ほんとはそんな自分自身に一番苛立ちながら、咲姫はそっと彼に目線を合わせた。
ようやくこちらを向いてくれた咲姫に、悠聖は破顔した。
「今日はすげぇ楽しかった。咲姫に誘ってもらって良かったな」
その曇りのない笑顔に、咲姫は瞬時に泣きたくなってくる。
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