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おじさまと咲姫
第26章 永遠
動物園は確かに行けなかった。
でもその他の行きたい場所は、駆け足だったけど全て行けた。
ほぼ、自分の願いを叶えてくれた。
だから十分-納得していた。
「今日は無理だったけどさ、今度は-」
-絶対に、一緒に行こう。
悠聖の言葉を遮り、咲姫は笑った。
「ううん。もう行かなくて平気」
「え、でもさ-」
ハンドルを切る悠聖の横顔は、明らかに戸惑っていた。
そんな彼に咲姫は笑みを重ね、告げた。
「今日一日で楽しい思い出が沢山作れた。私の我儘全部聞いてくれて、遠い場所まで嫌な顔ひとつせず付き合ってくれた。…ありがと、ユウ」
「嫌なわけないだろ。なんでそんな事-」
悠聖の双眸が僅かに狭められた。
彼にしては珍しく、少し怒りの感情が混じっているかのようだった。
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