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おじさまと咲姫
第7章 約束
自分自身を揶揄するような昴の口調に、咲姫は思わず口元を緩めてしまう。
その笑顔に昴は瞬時に心動かされ、速まる鼓動を制する事が出来ない。
「…すげぇ、可愛い」
低音で放たれたそれに、咲姫は首を傾げる。
よく聞き取れなかったようで、もう一度を促すような表情の咲姫に、増々どぎまぎしてしまう。
面と向かってそんな台詞言えるはずもなく、昴はなんでもないと曖昧に笑い、どうにか誤魔化す。
「あのさ。今日、円城寺と観に行きたいって思ってた映画なんだけど」
昴が告げた映画のタイトルに、咲姫のテンションが少なからず上がる。
先週から公開が始まった、話題作だった。
「ちょうど、私も観たいって思ってた」
昴に対しての罪悪感も一瞬忘れ、気付けば呟いていた。
咲姫の反応に、昴は素直に嬉しくなる。
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