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おじさまと咲姫
第26章 永遠
ふたりしてひとしきり笑い終えた頃。
悠聖は真剣な表情を咲姫に寄越した。
いつもと違う彼の雰囲気を感じ、咲姫もまた緊張の面持ちで見返す。
「咲姫。俺を好きになってくれてありがとう」
何をいわれるのだろう-固唾を呑んでいたのだが。
彼が口にしたのは、咲姫が考え巡らしていたどれとも違った。
「俺が初恋の相手だなんて、それだけで十分ありがたいのに。その時からずっと想い続けてくれていたなんて…嬉しいなんて言葉ひとつじゃ、簡単に片付かない」
やっと涙が引っ込んだのに、どうしてまた泣かせるような事を言ってくるのだろう。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を最後に晒したくないから、そこはぐっと堪える。
「笑わないでいてくれるの?」
咲姫が控え目に訊けば、悠聖の声に不愉快なそれが混じる。
「笑う?なんでそんな事-」
「いや…その、王子さまとかってどんだけ夢の住人なんだって思うかもだし。子供の頃の初恋を十三年間も引き摺って…おかしいとか、引かれちゃうかなって、ちょっと怖かったりもしてきたから」
自嘲気味に咲姫が笑いかければ、真摯な彼の視線が射抜いた。
悠聖は真剣な表情を咲姫に寄越した。
いつもと違う彼の雰囲気を感じ、咲姫もまた緊張の面持ちで見返す。
「咲姫。俺を好きになってくれてありがとう」
何をいわれるのだろう-固唾を呑んでいたのだが。
彼が口にしたのは、咲姫が考え巡らしていたどれとも違った。
「俺が初恋の相手だなんて、それだけで十分ありがたいのに。その時からずっと想い続けてくれていたなんて…嬉しいなんて言葉ひとつじゃ、簡単に片付かない」
やっと涙が引っ込んだのに、どうしてまた泣かせるような事を言ってくるのだろう。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を最後に晒したくないから、そこはぐっと堪える。
「笑わないでいてくれるの?」
咲姫が控え目に訊けば、悠聖の声に不愉快なそれが混じる。
「笑う?なんでそんな事-」
「いや…その、王子さまとかってどんだけ夢の住人なんだって思うかもだし。子供の頃の初恋を十三年間も引き摺って…おかしいとか、引かれちゃうかなって、ちょっと怖かったりもしてきたから」
自嘲気味に咲姫が笑いかければ、真摯な彼の視線が射抜いた。

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