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おじさまと咲姫
第29章 一緒
「でも。ようやくこっちに帰って来たし、これからは多分ずっといるからさ。俺じゃあいつの代わりは務まんねぇかもしれないけど…もしも何かあるなら力になりたい。助けてやりたいって本気で思ってるよ。だから遠慮なく頼りにしてくれたら嬉しい。それで十三年間の全部がチャラになるとは思ってないけどさ-」
-半分くらいはしてくれよ?
悠眞に願われ、咲姫は頷いた。
「そんな事言われたら、もうすっごく嬉しい。ごめんね、悠眞。ほんと変な事言っちゃって」
「だからそう何度も謝ってくんなって。悪いのは俺の方だ。それより-」
悠眞は一旦話を区切り、咲姫を真っ直ぐ見据えた。
「間違ってもここで泣いたりなんかすんなよ。そういう悪者には俺、全然なりたくねぇからな」
「わる…?」
半べそを掻きそうな咲姫だったが-辛うじて堪え、訊き返す。
「お前が今泣いて、周りの乗客に軽蔑の眼差しで見られるのは誰だと思う?」
「…ゆうま?」
「悠眞?じゃなくて。俺以外いねぇだろうが」
悠眞は苦笑いした。
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