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おじさまと咲姫
第30章 無駄
「あ、それ凄くよく分かる。まさかあそこまでとは、今まで気付かなく…いや、なんでもないっ」
-ごめん。
またしても墓穴を掘りそうになり、昴は冷や汗を掻く。
そんな彼を苦笑しつつ、咲姫は続けた。
「海やプール、温泉で見慣れてるはずの私でさえ、さっき見惚れちゃいましたもん。女の私がそうなんだから、免疫ない先輩じゃ仕方ないです」
「ごめん、ほんと。なんか情けないって言うか、みっともないって言うか…少なくともかっこいい自分なんかじゃ全然なかった」
謝罪を繰り返す昴に、咲姫は左右に首を振った。
「私は別に何もされてないし、だからなんとも思ってないです。もしも、その…謝りたいと思ってるなら私じゃなくて-」
咲姫の提案に、昴は確かにその通りだと深く頷いた。
「そうだよな。そういう変な気持ちがなかったとしても、朝霧に失礼な事しちゃったな、俺」
地の果てまで落ち込みそうな昴の姿に、咲姫は慰めを含んで言った。
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