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おじさまと咲姫
第31章 限界
咲姫が速まる鼓動をどうにか抑えていれば、街灯が照らす彼の顔が微かに綻んだ。
その笑顔に安堵したのも束の間。
不意に昴の顔が近付き、激しく波打つ胸は一瞬で制御不能と化した。
肩を竦め、咲姫は思わず双眸をきつく閉じる。
ポニーテールにしている故、無防備に晒されていた左の耳朶に感じる、吐息の気配。
微かに匂う、アルコールの香り。
どうすればいいのか分からずただ息を潜めていれば、やがて囁かれた。
「危ないからだめだ」
その声に、咲姫は恐々目を開けた。
「砂浜は暗い。走れば転んでしまうかもしれない」
-だから、だめだ。
信じられないものを見るように彼に視線を合わせれば、優しく微笑まれた。
心配してくれていたんだ-安堵と、そして大きな勘違いをしていた自分に羞恥の嵐が襲う。
ほんの一瞬でもおかしな事を想像していた自分が、とてつもなく恥ずかしい。
そんな事あるはずないのに-何を、怖がっていたんだろう。
その笑顔に安堵したのも束の間。
不意に昴の顔が近付き、激しく波打つ胸は一瞬で制御不能と化した。
肩を竦め、咲姫は思わず双眸をきつく閉じる。
ポニーテールにしている故、無防備に晒されていた左の耳朶に感じる、吐息の気配。
微かに匂う、アルコールの香り。
どうすればいいのか分からずただ息を潜めていれば、やがて囁かれた。
「危ないからだめだ」
その声に、咲姫は恐々目を開けた。
「砂浜は暗い。走れば転んでしまうかもしれない」
-だから、だめだ。
信じられないものを見るように彼に視線を合わせれば、優しく微笑まれた。
心配してくれていたんだ-安堵と、そして大きな勘違いをしていた自分に羞恥の嵐が襲う。
ほんの一瞬でもおかしな事を想像していた自分が、とてつもなく恥ずかしい。
そんな事あるはずないのに-何を、怖がっていたんだろう。

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