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おじさまと咲姫
第33章 疑念
その状況を理解したのは-数秒後。
「なあ」
随分近くから聞こえる声に、咲姫は慌てて顔を上げた。
すぐ側で、悠眞はいつもの悪い笑みを浮かべていた。
「俺、お前に襲われようとしてんのか?」
最高に刺激的なその一言に、全身の血液が沸騰した。
放たれた言葉だけで身体中は熱を帯び、頬は火照る。
結果的に背面に押し倒してしまった彼の上に重なるように、ほぼ全身を預けている自分。
背と腰に回された彼の両手。
彼の腕の中にいる自分を意識し出せば-もうとても、冷静でなどいられない。
「やっ…!」
叫び声を上げそうになり-それは彼によって制された。
危うく大声を出しかけた咲姫の口は、悠眞の左の掌が急いで塞いだ。
「馬鹿。静かにしろよ」
囁かれ。
咲姫は真っ赤な顔で息を呑んだ。
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