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おじさまと咲姫
第33章 疑念
唾を飲み込み、咲姫は意を決して口を開いた。
「悠眞。そのおでこ-」
-昔、怪我でもしたの?
意を決して伸ばした手は-有無を言わさぬ力で引っ張られた。
「…っ!」
勢いよく手を引かれ、起こしていた半身も再び彼の方へ。
吃驚した咲姫は次の瞬間、悠眞を見上げていた。
彼女を引き寄せたかと思えば、悠眞本人は素早く起き上がり、入れ替わりのように咲姫をソファの上へ倒したのだった。
信じられない面持ちで、咲姫は彼を見続けるしかない。
彼女に馬乗りになった悠眞は、強張る咲姫へ自身の顔を寄せた。
いよいよ咲姫は引き攣るしかない。
微かな煙草のそれはいつもの事。
今夜はシャワーを浴びたばかりの匂いが加わり-最早、どうしたらいいのか分からない。
彼の香りに惑わされ-どうしようもなくって、泣きたくなる。
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