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おじさまと咲姫
第34章 払拭
その何もかもお見通しの笑みが増々、咲姫の癇に障る。
性格の悪さが滲み出ているとしか思えない。
再び乱暴に茶碗を扱えば、その音に悠聖は肩を竦める。
「…どうしたの、咲姫?」
目の前の茶碗から咲姫に視線を移し、悠聖は恐々尋ねてくる。
言えないと思ってるから、こんな風にからかってくるのだ。
言えなくなんかないんだから-そしたら困るのは絶対、彼の方に決まってるのに。
「悠聖、あのね…!」
咲姫が決意すれば、横から愛が気遣うように言ってきた。
「咲姫ちゃん昨日、あんまりよく眠れなかったみたいだから」
-それでじゃない?
心配される。
「え、そうなの咲姫?どこでも数秒で寝れそうなタイプに見えるのに、実は繊細なんだね」
-大丈夫?
一応気遣ってくれてるだろうと思いたい悠聖の台詞を受け、咲姫はぼそりと呟く。
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