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おじさまと咲姫
第34章 払拭
「パスタが食べたい…あ、オムライスもいいかな」
咲姫の呟きに、真向いに座った悠眞の箸の動きが一瞬止まる。
まじまじと視線を送ってくる悠眞に、咲姫はいつもの癖で怯んでしまう。
「な、なに?」
「いや…お前も肉以外のもの食べるんだなあって」
「普通に食べるっつーのっ!」
いたく真剣に感心され、咲姫は突っ込みを入れる。
冗談だ-そんな咲姫がおかしくて、悠眞が肩を揺らした。
事あるごとにマジに受け取るなって言うけども-殆どが本音としか思えない。
難しい顔でサラダを口に運んでいれば、隣りから感嘆の声が上がる。
「やっぱり女の子がいるといいわよねぇ。普段男だけに囲まれて生活してると、なんか張り合いがないって言うか」
愛の表情が曇る。
「何が食べたいって訊いても、お決まりの『なんでもいい』だし。『パスタやオムライスがいい』なんて可愛いリクエスト、受付てみたいわあ。…そうそう、一緒に台所に立って作ってもいいしね。咲姫ちゃんなら料理上手だし」
夢の世界を漂う母親を、悠聖はこっそり顎で示した。
咲姫の呟きに、真向いに座った悠眞の箸の動きが一瞬止まる。
まじまじと視線を送ってくる悠眞に、咲姫はいつもの癖で怯んでしまう。
「な、なに?」
「いや…お前も肉以外のもの食べるんだなあって」
「普通に食べるっつーのっ!」
いたく真剣に感心され、咲姫は突っ込みを入れる。
冗談だ-そんな咲姫がおかしくて、悠眞が肩を揺らした。
事あるごとにマジに受け取るなって言うけども-殆どが本音としか思えない。
難しい顔でサラダを口に運んでいれば、隣りから感嘆の声が上がる。
「やっぱり女の子がいるといいわよねぇ。普段男だけに囲まれて生活してると、なんか張り合いがないって言うか」
愛の表情が曇る。
「何が食べたいって訊いても、お決まりの『なんでもいい』だし。『パスタやオムライスがいい』なんて可愛いリクエスト、受付てみたいわあ。…そうそう、一緒に台所に立って作ってもいいしね。咲姫ちゃんなら料理上手だし」
夢の世界を漂う母親を、悠聖はこっそり顎で示した。

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