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おじさまと咲姫
第34章 払拭
昨日の夜は自分との予定を組んでくれたけれど-今日の約束はしていない。
何度も言うが、自分が今この家にいるのは全くの予定外なのだ。
トランプだって、自分がいるからやろうとしているわけで。
自分がいなければ兄弟と言えど、三十にもなる男ふたりで朝からやろうとはまず思わないだろう。
自分の存在が迷惑をかけているかもしれない事実に、咲姫は沈んでしまう。
悠聖はああ言ってくれてたけど-やっぱり暫くしたら、お昼を待たずに帰った方がいいかもしれない。
様々思い巡らしていると、悠聖が屈託ない笑顔を向けてきた。
「用事があったなら、あいつなら遠慮なく言ってくると思うけど」
「…うん」
そうだとも思うし。
でもああ見えて、そうじゃないかもしれなくて-判断に惑い、咲姫の返事も曖昧なものとなる。
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