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おじさまと咲姫
第34章 払拭
「悠聖は知ってるよね。悠眞のあの額の痕…痣じゃないよね?きっと深い傷を負った痕だと思うんだけど…あれ、どうしたの?いつ怪我した時のやつ?私の記憶の中では、悠眞が傷痕を額につけてた記憶はなくって」
-向こうにずっと行ってた十三年間の間に、なんかあったのかな?
意を決して、咲姫は尋ねた。
本当なら、昨日訊くはずだった-あんな事がなければ。
本人には確認出来ないままとなってしまっていたが-弟である彼なら、絶対に分かるはずだった。
「ユウ…?」
心なしか硬い表情のままの彼に、咲姫の不安は募る。
やっぱり何か触れてはいけない話題だったのだろうか-胃が痛み出すような思いでいれば、やがて悠聖は笑みを作った。
「咲姫に喋った事なかったっけ?俺達がまだ幼稚園の頃、どっちが早くジャングルジムの上まで辿り着けるかって競争したんだけどさ。悠眞の奴が先に頂上まで登ったはいいけど、嬉しさのあまり両手を思い切り離してさ、バランス崩して地面までまっさかさま」
-その時、額をぱっくり割ったんだよ。
悠聖は苦笑いを浮かべる。
-向こうにずっと行ってた十三年間の間に、なんかあったのかな?
意を決して、咲姫は尋ねた。
本当なら、昨日訊くはずだった-あんな事がなければ。
本人には確認出来ないままとなってしまっていたが-弟である彼なら、絶対に分かるはずだった。
「ユウ…?」
心なしか硬い表情のままの彼に、咲姫の不安は募る。
やっぱり何か触れてはいけない話題だったのだろうか-胃が痛み出すような思いでいれば、やがて悠聖は笑みを作った。
「咲姫に喋った事なかったっけ?俺達がまだ幼稚園の頃、どっちが早くジャングルジムの上まで辿り着けるかって競争したんだけどさ。悠眞の奴が先に頂上まで登ったはいいけど、嬉しさのあまり両手を思い切り離してさ、バランス崩して地面までまっさかさま」
-その時、額をぱっくり割ったんだよ。
悠聖は苦笑いを浮かべる。

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