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おじさまと咲姫
第34章 払拭
「結構深い傷で何針も縫ったんだけど…そのまま痕が残っちゃったみたいだな。まあ幸いにも男で?普段は髪の毛に隠れる場所だったのが救いって言うか?」
与えられた僅かの時間で必死に辿るが-だがしかし、そんな記憶は見つからない。
今しがた聞いた話を俄かには信じられない咲姫に、悠聖は言った。
「ずっと前髪に隠れてたから、昔から気付かないままきたんだろうな。俺達も話題に上げた事は、そうなかった気がするし。咲姫が記憶になくても当然だと思うよ」
「…そ、なのかな」
完璧納得がいったわけではなかったが-そこまで言われては、受け入れるしかない。
実際彼が嘘を吐くはずもなく-そもそも、偽りを述べる必要もなく。
今、彼が言った事が全て真実なのだ。
なんだか一気に身体中の力が抜けてゆくようだった。
「昨日悠眞が髪を掻き上げた瞬間、おでこの傷痕が覗いて。有り得ないのにその時何故か一瞬『十三年前のものなんじゃ』って思ってしまった。そう考えたら、もういても立ってもいられなくなってしまって-」
そこまで説明して、咲姫の頬が火照る。
与えられた僅かの時間で必死に辿るが-だがしかし、そんな記憶は見つからない。
今しがた聞いた話を俄かには信じられない咲姫に、悠聖は言った。
「ずっと前髪に隠れてたから、昔から気付かないままきたんだろうな。俺達も話題に上げた事は、そうなかった気がするし。咲姫が記憶になくても当然だと思うよ」
「…そ、なのかな」
完璧納得がいったわけではなかったが-そこまで言われては、受け入れるしかない。
実際彼が嘘を吐くはずもなく-そもそも、偽りを述べる必要もなく。
今、彼が言った事が全て真実なのだ。
なんだか一気に身体中の力が抜けてゆくようだった。
「昨日悠眞が髪を掻き上げた瞬間、おでこの傷痕が覗いて。有り得ないのにその時何故か一瞬『十三年前のものなんじゃ』って思ってしまった。そう考えたら、もういても立ってもいられなくなってしまって-」
そこまで説明して、咲姫の頬が火照る。

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