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おじさまと咲姫
第36章 機会
いつかと同じ。
初めて彼に抱き締められた時と同じ。
いきなりした事については真摯に謝罪される。
でもした事実については『謝る気はない』と強く断言された。
『好きだから』と-。
そこで店員がテーブルに近付いて来た。
注文していた飲み物がふたりの前にそれぞれ置かれ、会話は中断される。
店員が去って数秒後、昴は再度開口する。
「あの日。あの夜。円城寺の事を滅茶苦茶可愛いって思った。初めて見た水着姿も、手作りのお菓子も…凄く美味しかった。そして思いがけず、海までふたりきりで夜道を歩く事になって-」
-『つまずいたらいけない』のを口実に、手を繋いだ。
口実-咲姫が問うような目を向ければ、昴は悪戯な笑みを返してきた。
「隙あらばって言ったろ?円城寺と一緒にいる為なら、円城寺に触れる事が出来るのなら、どんな理由だってこじつける。転んで怪我をして欲しくないって思ったのも本当。でも純粋に好きな女の手を握れるって喜んだのも、紛れもない事実だ」
初めて彼に抱き締められた時と同じ。
いきなりした事については真摯に謝罪される。
でもした事実については『謝る気はない』と強く断言された。
『好きだから』と-。
そこで店員がテーブルに近付いて来た。
注文していた飲み物がふたりの前にそれぞれ置かれ、会話は中断される。
店員が去って数秒後、昴は再度開口する。
「あの日。あの夜。円城寺の事を滅茶苦茶可愛いって思った。初めて見た水着姿も、手作りのお菓子も…凄く美味しかった。そして思いがけず、海までふたりきりで夜道を歩く事になって-」
-『つまずいたらいけない』のを口実に、手を繋いだ。
口実-咲姫が問うような目を向ければ、昴は悪戯な笑みを返してきた。
「隙あらばって言ったろ?円城寺と一緒にいる為なら、円城寺に触れる事が出来るのなら、どんな理由だってこじつける。転んで怪我をして欲しくないって思ったのも本当。でも純粋に好きな女の手を握れるって喜んだのも、紛れもない事実だ」

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