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おじさまと咲姫
第40章 綺麗
「子供の頃はとにかくあいつ…悠聖にだけは絶対負けたくなかった。一応俺が兄で、あいつは弟だったけど。たった五分の生まれた時間の差なんて、あってないようなもんだろ。何をするにもいつもお互いが一番のライバルで、勝っては喜び、負けては泣いてを繰り返してた。ジャングルジムの頂上までも、よく競争してたな。でもそれだけは、なかなか悠聖に勝てなくて」
車は再び、赤信号で停止した。
悠眞は咲姫を振り返った。
「あの日は初めて悠聖を負かした日だったんだよ。すげぇ嬉しくて、てっぺんで両手離して思わずジャンプした」
-気付いたら地面に転がってたけどな。
苦笑いする悠眞に、咲姫も少しずつ表情が緩んでゆく。
「そんな訳でこの額の傷は、俺にとっては初勝利の証でもある」
-だから、勲章だろ。
言って、悠眞は前方に直り、アクセルを踏んだ。
気休めなどでなくどうやら本当に怒っていない様子に、咲姫は安堵する。
車は再び、赤信号で停止した。
悠眞は咲姫を振り返った。
「あの日は初めて悠聖を負かした日だったんだよ。すげぇ嬉しくて、てっぺんで両手離して思わずジャンプした」
-気付いたら地面に転がってたけどな。
苦笑いする悠眞に、咲姫も少しずつ表情が緩んでゆく。
「そんな訳でこの額の傷は、俺にとっては初勝利の証でもある」
-だから、勲章だろ。
言って、悠眞は前方に直り、アクセルを踏んだ。
気休めなどでなくどうやら本当に怒っていない様子に、咲姫は安堵する。

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