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おじさまと咲姫
第40章 綺麗
「なんで…そんな事言うの?私、助けられたよ?悠聖に助けてもらったよ?お蔭で無事だった。だから今こうしてる。悠聖が庇ってくれなければ、もしかしたら私-」
-こうしていれなかったかもしれない。
咲姫の言葉は悠眞が奪った。
「確かに助けた。確かに無事だったって言えるかもしれない。けど」
-可能なら、一生残るような痕もつけずにいさせてやりたかった。
彼の強い思いが、その声音には含まれていた。
「俺やあいつ…悠聖が、額にちょっと傷つけるのとは訳が違う。男だし…第一、普段は殆ど人目には触れないような場所だ。現にお前も俺のこの傷の事なんて、ずっと知らずにいたろ」
「…それは」
そう言われてしまえば、咲姫は返す事が難しい。
偶然に目にする事がなければ-多分、今も知らなかった。
「でもお前は俺達とは全然違う。隠す事も出来ない場所ではないだろうけど…女だし、男よりも断然人目に晒す機会もあっただろう。そしてこれからもあるだろうし。前向きに生きてきたお前の事は素直に凄いって思うけど…でもその明るさに辿り着くまでには、多少なりともあっただろうと察するし。お前に失礼なのは承知で喋るけど…平気になった今でも、ふとした瞬間に思う事もきっとあるんじゃないかって」
-そう考えると、やるせなくなる。
-こうしていれなかったかもしれない。
咲姫の言葉は悠眞が奪った。
「確かに助けた。確かに無事だったって言えるかもしれない。けど」
-可能なら、一生残るような痕もつけずにいさせてやりたかった。
彼の強い思いが、その声音には含まれていた。
「俺やあいつ…悠聖が、額にちょっと傷つけるのとは訳が違う。男だし…第一、普段は殆ど人目には触れないような場所だ。現にお前も俺のこの傷の事なんて、ずっと知らずにいたろ」
「…それは」
そう言われてしまえば、咲姫は返す事が難しい。
偶然に目にする事がなければ-多分、今も知らなかった。
「でもお前は俺達とは全然違う。隠す事も出来ない場所ではないだろうけど…女だし、男よりも断然人目に晒す機会もあっただろう。そしてこれからもあるだろうし。前向きに生きてきたお前の事は素直に凄いって思うけど…でもその明るさに辿り着くまでには、多少なりともあっただろうと察するし。お前に失礼なのは承知で喋るけど…平気になった今でも、ふとした瞬間に思う事もきっとあるんじゃないかって」
-そう考えると、やるせなくなる。

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