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おじさまと咲姫
第40章 綺麗
「歩き方も厳密に言えば普通ではないし。折角お洒落して流行(はやり)のスカート履いても-」
-この脚じゃ、似合わないかな。
咲姫の問いに、悠眞の表情は俄かに強張った。
感情の赴くまま怒鳴ろうとし-どうにかそれを堪える。
「…お前は、そう思うのか?」
「えっ?」
「お前を見て、周りの奴らがそう思ってるって」
自分で訊いておきながら、一抹の不安が悠眞を襲う。
ちょっとおかしいな-それぐらいには、もしかして思われてしまうかもしれない。
でも明らかな奇異の目で見続けられてしまうような事が、まさかよくあったりするのだろうか。
だとしたら、それこそ彼が最も危惧していた事だった。
そういう他人の遠慮のない目に、彼女が心にも傷を負う事。
だから、訊いたのだ。
十三年前、本当に彼女は助けられた?
救いきれなかったのではないか-?
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