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おじさまと咲姫
第10章 悠眞
いきなりの事に、悠眞の手は虚しく宙を掴む。
何かを言いかけた彼よりも早く。
咲姫がまくし立てる。
「いつまでも子供扱いしないで。十三年も悠眞に会わない間に私…!」
-二十歳(はたち)になったんだから。
感情に任せ。
咲姫が叫びそうになるのを、悠眞が遮る。
「知ってるよ」
「えっ?」
「一昨日、誕生日だっただろ」
「…覚えてて、くれたの?」
とくん。
咲姫の胸が甘く、疼く。
悠聖とおんなじ顔だから。
悠聖とおんなじ声だから。
どきどきしてしまうだけだ。
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