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おじさまと咲姫
第40章 綺麗
「要は無防備に見えて、実はちゃんと考えて履いてるって話だろ?」
「うん、そう…そうです!」
助け舟のつもりではないだろうけど、悠眞に救われ、咲姫はこくこく何度も頷く。
「まあ、そういうのも分かってるんだけどさ。なんかやっぱり、お前の事になると心配なんだよな。放って置けなくて…もの凄く気になる」
車は駅前の大通りに入った。
悠眞の何気ない一言に、咲姫の鼓動は速まりかける。
だかすぐに、それは一瞬で消え失せた。
「なんか保護者の気持ちに近いのかな」
付け足された笑い混じりの声に、咲姫は口を噤む。
「妹みたいでもあるし…なんせ十も離れてるからな。こんなにもお前の事が気にかかるのは、そういうのもあるんだろうな」
-俺も、悠聖も。
悪気などまるでない、寧ろありがたい言葉だと思う。
けどやっぱり、胸に刺さる小さな棘は-なかなか抜けてはくれなかった。
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