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おじさまと咲姫
第40章 綺麗
この場所は一時的に車を停める場であって、駐車場とは違う。
いつまでも留まるわけにはいかない。
それよりもっと心配なのは、彼女のこの泣き声だ。
ただでさえ大きめなのに、泣けばその何倍もの破壊力がある。
車内で女に良からぬ事をしているのではなどと、万が一にも通行人に思われたら-最悪である。
とにもかくにも、泣き止ませないといけない-悠眞は再度大きな吐息を吐き、自らのシートベルトを外した。
可能な限りで身体を後ろに向かせ、泣きじゃくる咲姫に命じた。
「もうちょっとこっちに来い」
「…」
「撫でてやる」
「…」
「別に必要ないって言うなら、話は別だけど」
悠眞が努めて冷静に告げれば、やがて咲姫は突っ伏していた身体を起こした。
顔を覆う両手はそのままに、座席ぎりぎりまで前方に移動して座り直る。
そしてまた項垂れるように頭を下げた咲姫に、悠眞の手が触れた。
自分の頭をゆっくり撫でてくれる彼の手に、瞳の奥から新たな熱い涙が溢れだす。
いつまでも留まるわけにはいかない。
それよりもっと心配なのは、彼女のこの泣き声だ。
ただでさえ大きめなのに、泣けばその何倍もの破壊力がある。
車内で女に良からぬ事をしているのではなどと、万が一にも通行人に思われたら-最悪である。
とにもかくにも、泣き止ませないといけない-悠眞は再度大きな吐息を吐き、自らのシートベルトを外した。
可能な限りで身体を後ろに向かせ、泣きじゃくる咲姫に命じた。
「もうちょっとこっちに来い」
「…」
「撫でてやる」
「…」
「別に必要ないって言うなら、話は別だけど」
悠眞が努めて冷静に告げれば、やがて咲姫は突っ伏していた身体を起こした。
顔を覆う両手はそのままに、座席ぎりぎりまで前方に移動して座り直る。
そしてまた項垂れるように頭を下げた咲姫に、悠眞の手が触れた。
自分の頭をゆっくり撫でてくれる彼の手に、瞳の奥から新たな熱い涙が溢れだす。

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