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おじさまと咲姫
第41章 吃驚
「いいじゃん別に」
「…褒め過ぎなんです、北城先輩は」
「ほんとの事だ」
昴は咲姫を覗き込んだ。
「普段見慣れない服装なのも手伝って、今日の円城寺はいつもの何倍も可愛く見える」
間近で事もなげに言われ、訊いてるこちらの方が顔から火を吹きそうだった。
どう反応していいか最高に困ってるらしい咲姫の様子に、昴は目を細めた。
「映画の時間は決まってるから、遅れないようにしないと。昼ご飯を食べに行こう?」
昴の提案に、咲姫は頷く。
恥ずかしさから面を上げれない彼女は、更に可愛さを増していた。
その手を握ってしまいたい衝動に駆られるが-辛うじて抑える。
「でも今日は一体どうしたの?珍しくミニスカートじゃないなんて?」
自分の欲望を封じる為、昴は急いで話題を振る。
「あ…特に深い意味はないんです。ただ久々に長いスカートもいいかなって。ほら、映画館って冷房効き過ぎて、寒かったりするし」
なんでもないんだと強調するように、咲姫は様々な理由を並び立てる。
そんな胸中など知らない昴は素直に納得したようで-咲姫はほっとする。
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