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おじさまと咲姫
第43章 最初
親友が並べ立てた全項目は、他のひとにもほぼ同じように言われてる。
なのに何故か、今日は彼の事ばかり頭に浮かぶ。
きっとこの間、子供みたいに泣いちゃったからだ-咲姫が羞恥に頬を染めていると、瑠璃子が感心したように呟いた。
「でもそんなあんたがいいって言う男も、確かに存在するからね」
瑠璃子としてはなんの悪気もないに違いないが-咲姫の心臓が大きく動いた。
「サークルの旅行の時も、あんたの水着姿に顔真っ赤にしてさ。必死に隠してたけど、メンバーにもバレバレだったんじゃない?夏休み中も何回かふたりで会ったんでしょ?滅茶苦茶喜んでる姿が目に浮かぶ-」
大学に入学してから仲良くなったので、まだそんなに長い付き合いではない。
でも瑠璃子は何でも話せる親友に違いなく-何度かふたりで出かけた事も報告済みだった。
「だけど北城先輩結構もてるのに、いまいち女の趣味がなあ-」
わざとらしく残念がる瑠璃子に、咲姫の頭の線が一本切れる。
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