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おじさまと咲姫
第43章 最初
「私は他の友達と食べるからさ、気にしないで。また午後の講義の時にね」
言うが早い。
薄いブルーのミニスカートを翻して、瑠璃子はひとりさっさと歩いて行ってしまった。
残された咲姫は居心地の悪さに俯くしかない。
口を開く事もままならず、ただ床を見続けるしかない。
それは彼も同じだったに違いなく-昼休みに入り周りが騒がしい中、ふたりには静寂が訪れる。
どうすればいいのか分からずにいれば、先に沈黙を破ったのは昴だった。
「映画…観に行って以来だね。元気だった?」
話しかけられれば、答えないわけにはいかない。
「…はい」
たった一言ではあったが答えてくれた事に安堵し、昴は胸を撫で下ろす。
「ちょっと話がしたいんだけど、いいかな?」
遠慮がちに尋ねられ、それに否とは言えない。
咲姫は小さく首を振って了承した。 
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