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おじさまと咲姫
第44章 彼氏
自分が一度食べたものを彼女が口にし、そしてそれを-。
たまたま垣間見た彼女の行為に、心臓はどくどくと音を立て始める。
愚かな自分を抑える昴の耳に、咲姫の声が届いた。
「先輩も良ければ、私の食べますか?」
天気の話でもするようにさらりと問われて、危うく『うん』と言いそうになる。
そのぎりぎりで踏み止まり、昴はどもりつつ訊き返す。
「わ、私のって…円城寺の?え、俺が…?」
ただでさえ激しく動いていた胸が、余計な想像をしててもっと波打ってしまう。
まさかそんな切り返しがくるとは思わず-どう応えていいものか昴が迷っていると、咲姫が恥じらいながら小さく頭を下げてきた。
「食べかけを寄越すなんて、失礼ですよね」
-ごめんなさい。
申し訳なさそうに笑い。
自分のカップからジェラートを掬おうとした咲姫を、昴が止めた。
「…食べてもいい?」
-円城寺が嫌でなければだけど。
相当の勇気を出して、昴は呟いた。
たまたま垣間見た彼女の行為に、心臓はどくどくと音を立て始める。
愚かな自分を抑える昴の耳に、咲姫の声が届いた。
「先輩も良ければ、私の食べますか?」
天気の話でもするようにさらりと問われて、危うく『うん』と言いそうになる。
そのぎりぎりで踏み止まり、昴はどもりつつ訊き返す。
「わ、私のって…円城寺の?え、俺が…?」
ただでさえ激しく動いていた胸が、余計な想像をしててもっと波打ってしまう。
まさかそんな切り返しがくるとは思わず-どう応えていいものか昴が迷っていると、咲姫が恥じらいながら小さく頭を下げてきた。
「食べかけを寄越すなんて、失礼ですよね」
-ごめんなさい。
申し訳なさそうに笑い。
自分のカップからジェラートを掬おうとした咲姫を、昴が止めた。
「…食べてもいい?」
-円城寺が嫌でなければだけど。
相当の勇気を出して、昴は呟いた。

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