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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第2章 東大合格‥したけれど?
そこまで言わしめる美紀の潜在的実力…
それならば、MIT合格も可能では無かろうか??
最近は、私もそう思うようになった。
「直ぐと言っても、米国の入学シーズンは10月、暫くは日本に居るだろう…
それより、東大合格の方‥屋敷の皆も知りたがっているのではないかね?」
「そうでした…
美紀様は今日お帰りに?」
「何も言ってはいなかったから、帰って来ると思うよ…」
「そうですか、分かりました…
では私は通達に……」
何か‥計画でも立てているのだろうか?
いそいそと出て行く遠藤は、何時もより機嫌が良さげ‥そう思ったのは、私の気のせい??
「まあ‥良いがね……」
そういう私も、合格祝いに多少の計画は立ててはいるが……
先ずは、目の前の仕事を終わらせないと話にならない…
この時間だから、美紀が帰って来るのは早くて夕方だ、こちらも時間は取れるとは思う。
「これが3月でなければね…
流石に決算期は忙しい」
会社は1年の締め括りの決算期、会長の仕事としては一番多忙期に当たる。
とはいえ、多少の空き時間くらいは作れる、無理にでも作って、合格祝いという計画を実行に移してやりたいが本音。
相変わらず私は、美紀にはとことん甘いらしい。
「はあ…
やっとアトリエだぁ-」
毎回東大に行く度に電車乗り継ぎ、東京から近くも遠くも無いこの街じゃ、逆に東京に出るまでが複雑。
夜学在学中に運転免許は取ったんだけど、流石に東京の街中を走るのは、まだ少し勇気がいる、だから電車。
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