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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第2章 東大合格‥したけれど?


もうすっかり馴れたアトリエからの出入り、相変わらず早乙女邸正面から入らず、こっちから入る事が殆ど。


だって‥まだ私は倉原美紀のままだし……


東大の手続きが終わり次第、早乙女の方に移る事にはなっているよ、それも正式に弁護士まで付けて。


流石に、そうでもしないと早乙女会長の娘という立場は重い…


役所登録からDNA鑑定まで‥国内有数の財閥早乙女家、周りを頷かせるのには、そこまでしなきゃならないらしい。


その前に、倉原の方の名前で、大学に必要な書類は取るけど…
これで最後なんだろうなぁ……


思えば‥高校入学に書類を取ったのが事の始まり、あれから4年‥ぁたしも今年で20才。


色々あった高校時代…
良い事も悪い事も沢山あり、目まぐるしく駆け抜けた感じ。



 "ガチャ…"



すっかり手慣れたアトリエの鍵を開けて中へ…
勿論セキュリティー解除も忘れない。



「ん--!
ミネラルウォーターくらいあったよね??」


移動移動で喉が乾き、奥のキッチンからミネラルウォーターを引っ張り出して一息。


だってまだ屋敷までの通路があるんだもん、一息くらい吐きたいよ。



「・・・・・」


アトリエの中は相変わらず…
ぁたしも受験で忙しかったから、やっぱりそのまま‥17才だった頃と殆ど変わりは無い。


あ!


ぁたしと言ってるけど、ちゃんと話をする時は"私"と言うように直した。


言葉使いも大人の礼儀…


あの話し方を直すのに少し苦労はしたけど、今のぁたしは普通に話してるよ??


早乙女の娘が、あの話し方じゃぁね…
体裁も悪いし……



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