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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第2章 東大合格‥したけれど?
「よいっ!」
ミネラルウォーターを飲み切ってから、屋敷に繋がる通路の方へ…
スカートでマウンテンバイク、この変な感覚もすっかりお馴染み…
よく遠藤さんから逃げて、学校に行っていたから。
毎回、遠藤さんが送り迎えしようとするんだもん、ぁたしの方も時間を変えたり、遠藤さんが忙しい隙を狙って、こうしてマウンテンバイクを走らせて登校。
これが1年‥卒業するまで続いた。
最後の方はお互い意地の張り合い…
抜け出すぁたしと、待ち構える遠藤さん、勝率で言えばぁたし、でも3回に1回程度は捕まって、遠藤さんの車に……
これはこれで1年楽しかったとは思える…
その度に紀永は笑ってた、遠藤さんから良く逃げるって。
紀永でも、遠藤さんから逃げるのは、中々難しいみたい…
遠藤さん、もう殆ど紀永のお目付役状態。
あの吉田の時に、無理と無茶をしたのが原因で、遠藤さんのお目付も更に厳しくなったとか??
「・・くすっ……」
紀永と遠藤さんって良いコンビだと思う…
会長と秘書という立場だけど、公私共に仲は良いし、紀永にああまで言えるのは遠藤さんくらいなもの。
他の屋敷内の秘書さん達でも、遠藤さん並に紀永に言える人は居ない、会長の紀永に意見出来る人って居るのかなって、ちょっと思う。
私生活は優しいよ紀永は…
だけど、早乙女会長として振る舞っている紀永に対しては、ぁたしでも少し言いにくい。
「あらら…
考えてたら着いちゃった」
本当にこの癖直さないと……
そう思いながら、マウンテンバイクを止めて、屋敷の方の扉を開く。
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