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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



「・・なんか、とんでもない人に目を付けられた感じ…」


「確かに…
明日は休みと言ったね美紀」


「うん…」


「では、明日私もMITに付いて行くよ」


へ!?
紀永が!?



「・・その格好でぇ!?」


「まさか…
こっちだと色々と都合が悪い、ちょっとした変装だね」


「し‥私服の方ね…
あれなら学生に見えなくも無いかぁ…」


「まあ‥何とか……」


上げた髪を触ってる…
これ、困った時の紀永の癖。



「大丈夫だとは思うよ、此処米国だからアジア系は若く見られるし…
ぁたしなんか、始め未成年って言われたもん」


「はぁ…
オジサンの類なのは十分承知しているよ、ただ数時間MIT校内に入ってもバレはしないとは思うが…」


あ‥ぁたし禁句言っちゃったよ…
見た目、気にしてるんだった紀永は、うっかりしてたわ。



「バレないバレない…
どうせ企業やら一般も入って来るから、知らない人が1人増えたって、普通気にしないから大丈夫」


「大学だからね…
ハーバードやMITは観光名所だったか」


「外観は…
ただ、一般は入れない場所もあるけど、それは私の学生証でパス出来るよ」


「なるほど…
それなのにセキュリティーはある訳だ」


はー
何とか話が違う方に向いてくれた‥助かったぁ…



「私の学生証は研究室込みだから、人を連れてでも、一般学生が入れない場所も入れるの…
それを上手く使って、観光客が入らない講堂の中庭でも指定しようかな?」


「人は??」


「講義中なら少ない…」


「それで決まりだね」


「じゃ、返信する」


椅子に座り、今のメールの返信…
危ないからメールは削除と、システムチェック。


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