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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



「屋敷の地下に、別系統であるの知らない?」


「地下?
あ‥普段開けない場所!」


早乙女本社系列へのサーバーは、屋敷の2階にある、それは知ってる。


でも、地下の普段誰も近付かない扉の向こうに、紀永の個人サーバーがあるのは知らなかった。



「そういう事…」


紀永はちょっと笑って、回線を早乙女邸へ、普通は3階の紀永の私室のパソコンに繋がる筈なのに、そこから先があったとは…


リンクしているのを開けば、セキュリティーパスワードの文字。



「・・・・・」


紀永がパスワードを入力、それも3回かなり厳重にしてる。



「後で教えるから…
今はこっちが先」


「うん…」


開いたのは紀永のKIEIプログラム、これが元だったんだ。



「此処に、美紀が作ったプログラムを流して…
少し時間が掛かるよ」


「分かるけど…」


「だろうね…」


「じゃ、コーヒー煎れ直そうかな?」


「・・コーヒーより、こっちが良いね……」


ふと、首辺りに手が掛かったと思ったら、紀永のいきなりのキス・・



「んっ・・・」


「くすっ・・ん・・」


膝の上に乗せられて、キスなんかされたら…


つい夢中になってキスの繰り返し…
だけど弱いのはぁたしの方、バランスが保てなくなって、紀永の首にしがみついてしまう。



「これ、外して良い?」


「え?
うん、大丈夫」


紀永が手に掛けたのは、髪を上げているピン…
何本かあったのを器用に探し出して、解けた髪が腰まで落ちる。



「やはり、この方が好きだね私は…」


「だから、今日はたまたま…」


「くすっ…
だが、何時かはこれが当たり前になるのだろうね」


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