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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



シャワーを出て簡単に服を着てから、そそくさと救急箱を引っ張り出して…



「痛ぁ…
やっぱり、馴れない事はするんじゃ無かった」


「何が馴れないって?」


「あ・・・」


紀永がシャワー終わっちゃったよ…
もう少し掛かると思ってたのに、少しドジった。



「・・昼間の靴ズレかい?」


「うん、思ったより腫れたみたい」


「我慢していたのか…
全く美紀は……」


丁度、ぁたしの部屋のベッドでやっていたので、紀永が隣に座って、靴ズレした場所を見てくれる。



「かなり傷になっているから、それで腫れが酷くなったんだろう」


「・・みたい……」


こういう時の紀永は器用、ちゃんと傷に薬を塗って、湿布をして包帯まで……


何だか、あの雨の日を思い出す…
あの時も、傷だらけのぁたしに、紀永は傷薬だの湿布だの丁寧に手当てしてくれた。



「懐かしい‥ね…」


「そういえば、こうやって美紀に手当てした事があったね」


「うん……」


「今でも、あまり傷付いて欲しく無い…
私の方が心配になる」


「うん、それも分かってる」


綺麗に包帯を巻き終えて、ふわっと抱き締められ…
落ち着く紀永のぬくもり。



「そう……」


「ん??」


「もしかしたら、夏に何日か日本に帰れそう」


「本当に??」


「夏に10日間の休日があるの、今から調整すれば10日間空きが出来るから、日本往復出来るよ」


「実質7日程度か…
でも良いね、夏に美紀と過ごすのも……」


「でしょう!」


紀永に抱き付いて…
絶対に10日間の休みをgetしようと思う。



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