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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-
「詳細な日程が早めに決まれば、私も休みを取ろうかな?」
「紀永も?」
「ああ…
流石に1週間とはいかないが、数日程度なら休みくらい取れる…
とは言ってもね」
「???」
何か紀永‥渋い顔……
「美紀が一時帰国をしてると知れば、社長辺りが五月蠅そうだ」
「社長?
えーと‥朔夜叔父様だったかな?」
あのホテルで出くわした、紀永の叔父‥だったよね?
「その朔夜叔父だよ…
美紀の御披露目はしないのかと、かなり五月蝿い」
「へっ!?」
どうしてそんな話に?
確かに、御披露目は必要と紀永には言われたけど、朔夜叔父様まで??
「留学中だと、話は止めているが…
一時帰国してたら、早速と乗り出しそうだな」
「どうしても??」
ぁたしにだって、心の準備ってものがあるよ…
一時帰国早々は少しキツい。
「どの道、一度はやらなければならない話だが…
どうせなら、早いうちに終わらせて置くのも手かも知れない、遅いば遅いで五月蝿いからね」
「うーん…
仕方ない‥のかな?
一度で良いんでしょう??」
「勿論、逆に何度も出す気は無いよ私は…」
こういうところの紀永は過保護…
本当に一度きり‥になると思う。
「じゃ、何が何でも休日取らなくちゃ…」
「おや?
あっさり承諾だね」
「何時かは‥なんだから、私も早い内に終わらせてスッキリしたいもん」
後々になって悩むのも…
本当に、一時帰国の内に終わらせて、こっちに逃げた方が‥紀永には言わないよ。
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