この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-
「一晩我慢すれば良い事なんだがね…
手配や根回しは、私や遠藤がしっかり済ませておくのだし」
「そうやって聞くと、何か怖そう…」
「何も無いよ表面上は、ただ五月蠅そうな蠅除けと言ったところ」
「蠅って・・・」
紀永も言い方が凄いし…
「早乙女本家筋の後継者になるからね美紀は、その地位を狙う男共も居ると言う事…
しっかり排除してやるが、同じ早乙女筋への牽制の方が大変か……」
「ぁたしの知らないところで、凄い事になってる」
そっか…
幾ら実力主義とは言え、紀永は確か本家直系だった筈、その娘であるぁたしに取り入れば、本家直系になれる‥上の世界は面倒くさい。
「私が張り付いても良いのだがね、これまた私も狙われる方で、2人揃うと少々‥いや、かなり面倒な事になりそうだ」
「独身だもんね」
「何度も言うが、独身で結構…
美紀が居る限り、結婚なぞ考える気も無い」
「・・それは‥嬉しいけど……」
こう、はっきり断言されると、物凄く恥ずかしい・・
「どうしてもの時は遠藤を付けるから、心配は無いよ」
「え‥遠藤さん!?」
いきなり!?
「遠藤だとて早乙女筋だ、美紀に取っても遠藤なら安心だろう?」
「ま‥まあ……」
遠藤さんなら信用出来るよ、紀永の次くらいには…
どうせ、ぁたしの事を子供と思っている節もあるし。
「そういう事…
乗り切ったら、後は何も無いと思うから、一晩だけ我慢‥良いね?」
「うん」
一晩というか、数時間我慢するだけなら、何とかなりそう…
うん、何とかなる。
・