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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



「一晩我慢すれば良い事なんだがね…
手配や根回しは、私や遠藤がしっかり済ませておくのだし」


「そうやって聞くと、何か怖そう…」


「何も無いよ表面上は、ただ五月蠅そうな蠅除けと言ったところ」


「蠅って・・・」


紀永も言い方が凄いし…



「早乙女本家筋の後継者になるからね美紀は、その地位を狙う男共も居ると言う事…
しっかり排除してやるが、同じ早乙女筋への牽制の方が大変か……」


「ぁたしの知らないところで、凄い事になってる」


そっか…
幾ら実力主義とは言え、紀永は確か本家直系だった筈、その娘であるぁたしに取り入れば、本家直系になれる‥上の世界は面倒くさい。



「私が張り付いても良いのだがね、これまた私も狙われる方で、2人揃うと少々‥いや、かなり面倒な事になりそうだ」


「独身だもんね」


「何度も言うが、独身で結構…
美紀が居る限り、結婚なぞ考える気も無い」


「・・それは‥嬉しいけど……」


こう、はっきり断言されると、物凄く恥ずかしい・・



「どうしてもの時は遠藤を付けるから、心配は無いよ」


「え‥遠藤さん!?」


いきなり!?



「遠藤だとて早乙女筋だ、美紀に取っても遠藤なら安心だろう?」


「ま‥まあ……」


遠藤さんなら信用出来るよ、紀永の次くらいには…
どうせ、ぁたしの事を子供と思っている節もあるし。



「そういう事…
乗り切ったら、後は何も無いと思うから、一晩だけ我慢‥良いね?」


「うん」


一晩というか、数時間我慢するだけなら、何とかなりそう…
うん、何とかなる。



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