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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「・・それで、何時に指定したんだい?」


「え??」


「クロエ・アンダーソン」


あ‥そっちか…
急に話を変えられて、一瞬分からなかったよ。



「午後1時、講堂前の広場というか休憩スペース」


「まだ時間があるね」


「その時間が、一番講義が詰まってるの…
だから、殆ど人は来ないかなって……」


一番無難な時間を選んだつもりなんだけど、なんか不味かったかな?



「時間に不都合は無いよ、美紀の方がMIT事情に詳しいからね…
ただ、少し時間が空くから、私も校内を見てみたいと思っただけ」


「大丈夫じゃないかな?
普通に学生か、もし聞かれても企業系と言ったらスルーしてくれるし…
ただし、スーツ姿は無しでね、幾ら私でも庇い切れないから」


あっちだと、あまりにも迫力とプレッシャーがあり過ぎて、企業の勧誘や研究見学程度じゃ、違和感バリバリ‥になると思う。



「昨日も言ったが、あくまでも杉田季永で通すよ、私だとて早乙女の方で学内は、違和感があると思うから」


「絶対に、1企業の勧誘には見えないもの…」


今の紀永は、お馴染みのTシャツにジーンズ…
公私の区別と言うか、早乙女会長してる時のとギャップは、とんでもなく激しい。


これで、同一人物だって気付ける人、何人居るだろう?


ぁたしから見ても、誰1人気付けないと思うよ‥これは。



「・・私はスーツ姿の紀永も好きだけど…」


「おや?
多少は避けられていたと思ってたのだがね」


「そんな事無い…
スーツ姿の紀永って、自信たっぷりで余裕まで見せて…
成熟した大人の男の人だなぁーと、その‥昨日だって………」


うわっ!
思い出しちゃった…
あの姿にドキドキした事。


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