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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「・・・
やっとMITね…
本当に遠いんだから」


「でも良いんですか女史、主任の許可無くですよ?」


「オリバー、あなたは黙って運転!
別に主任の許可を取らなくても、ただ学生を1人勧誘するだけじゃないの、何か問題はある?」


「・・・・・」


あら、本当に黙ったわね…
まぁ良いわ、主任には勧誘が成功してから話せば良い事、NASA相手に断るのも居ないと思うわよ、何せ国家権力ですし。


車はMIT校内へ…
指定された場所は、一般の立ち入らない場所である、講堂前の広場。


そんなものは、NASAの力で軽くスルーよ…
名門でも、たかが1大学と、政府機関であるNASAの力の差ね。


車は、ゆっくりと校内を回って、指定場所近くの駐車場へ…



「どう勧誘しましょう?
やはり、研究者としてかしら??」


「俺は極力口出ししませんよ…
20才の子を相手に全く……」


「20才でも秀才は光るもの、磨けばもっと星のように輝く原石だもの、今の内に確保しておくのが一番だわ」


「はぁ……」


なんで溜め息なのよ?
今捕まえないと、美味しいところを他に取られるって、考えられないかしら??


ああまで優秀な子には、NASAが一番似合っているわ、一般企業に取られるなんて後免よ。


駐車場から、指定された広場までは、大した距離じゃない…
歩いて講堂の方に向かえばほら‥噴水の前にあの子が佇んでいる。


何か余計なのが居るみたいだけど、そんなのは無視よ、私はあの子にしか興味無いんですもの・・



広場まで来て、私は声を掛ける…



「MIKI SAOTOME??」


「YES…」


さあ、勧誘の始まりよ!



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