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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「MIKI SAOTOME??」


「YES…」


うわー
ぁたしより年上だけど迫力美人…
でも、キツそうな雰囲気がする。



「NASA研究者のクロエ・アンダーソンよ、昨日のセミナーで応対したわね」


「・・昨日は、為になるご指導ありがとうございました…
それで今日は勧誘‥というメール内容でしたが?」


「ええ…
あなたをNASAの研究者として…
世界一の環境で研究が出来るわ、MIKI SAOTOME‥面倒ね美紀で良いかしら?」


やっぱりと思うけど、ぁたしだって此処で引き下がる気は無いよ。



「美紀で構いません…
どこで研究をするかは、個人の判断だと思います、世界一の環境でも、私に合わなければそれまで……
そして、私が行きたい環境は決まっています」


「NASAより良い環境があると思って?
世界最高水準の科学力、国家と言う最も安定した資本、それでも合わないと言うのかしら?」


「水準より資本より、大切なものがありますから、私は卒業したら日本に戻ります…
ですから、幾らNASAに勧誘されても行く気はありません」


ぁたしにはぁたしの目指したい道がある…
幾らNASAに興味があるからって、目指すものを曲げてまで行く気は全く無い。



「日本?
あんな小さな島国で、何が出来るというのよ!
大国米国だからこそ、此処までの技術的進歩を遂げた、そう思わないかしら美紀?」


ちょっ…
それは、幾ら何でも失礼でしょう!?



「・・・
聞き捨てならないね…
アンダーソン研究員、日本からNASAに、どれだけの技術提携をしているか知っているかい?」


流石に、日本を馬鹿にした言い方に、無言を通していた紀永まで口を出した。


こうまで言われたら、口も出したくなるか……


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