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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「あなたも日本人のようね?
さしずめ、彼女の彼氏というところかしら??」
「どうとでも…
日本は小さいからこそ技術力が高い、その技術を積極的に確保し、他に渡さないように縛り付けているのが、NASAだと私は思う」
「随分ね…
NASAが日本の技術を、買ってあげていると思わないのかしら?」
「そちらこそ、随分高見からだ…
それは日本人を格下に見ている、そういう発言だと取られても仕方ない」
不味い‥紀永本気だ…
そして、アンダーソン研究員も……
どうやって止めよう!?
「まっ‥待って下さい!
俺は、アンダーソン女史の部下兼秘書の、オリバー・スミスと言います…
流石に日本と日本人に対する非礼は、女史の代わりお詫びします……
ですが、そちらも少々言い過ぎかと‥えーと………」
「・・・杉田・・・」
「Mr.杉田…
それに女史、此処は一旦落ち着きましょう…
俺達は彼女を勧誘しに来たのであって、日本を非難しに来た訳では無い‥良いですね?」
「分かったわよオリバー」
「・・ああ……」
良かった、まだ話が分かる人が居て…
一応、どちらも、このオリバーさんの言葉に収まってくれたみたい。
「・・では、NASAに来る気は無いのね美紀?」
「ええ…
興味はあれど、正式にNASAの職員になる気はありません」
「今‥はね…
どんな事をしても、その気にしてみせてあげるわ…
あなたみたいな、輝く原石を見逃すなんて勿体ないもの」
「幾ら言われても……」
「そう…
今日のところは良いわ、近い内にもう一度…
今度は頷く筈よ、じゃあね美紀……
帰るわよオリバー!」
「では、俺達はこれで…
本当に失言はお詫びします」
アンダーソン女史、自信満々で去って行っちゃった…
幾ら言われても、心が変わる訳無いのに……
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